スピリチュアル 小説 ソウルファンタジー 精神世界 心の詩

ホワイトアイランド

ホワイト・アイランド・・・ 河村 :健一・・ 序章・・・ ・・・ ここ十日程、激しい頭痛が、不吉な予感の耳鳴りを伴って、皇帝ラ・ムーを襲い続けていた。・・・ 「ムー帝国の将来と、国民の平安を守らせたまえ…」・・・ 透明なる宮殿で膝を折り、ラ・ムーは、 […]

マーマ

短編マーマ       (1)   マレーネ・デートリッヒに針を落としたとき、その男は入ってきた。 「寒いね…」  年のころは二十台半ば、紺のブレザーに蔦の葉模様のエンブレム。白いボタンダウンにアスコットタイ。あたしの店には珍しいアイビー青年だ。 「 […]

桜ちゃんの神さま

桜ちゃんの神さま (1) 注文したラーメンが、やっと目の前に置かれたときだった。 「ただいま、入ったニュースによりますと…。本日未明、メソポタの指導者、ハンジー氏が、陰の 五人組に確保された模様です。もう一度、お伝えします…。本日未明、メソポタの指導 […]

スコロドンペペリ博士の偉大なる功績

スコロドンペペリ博士の偉大なる功績 パタタトマス少年の手紙(1) -未来のことです。それは、近い未来のことです…。 近い未来、君たちの地球も、きっときれいに蘇るよ…。大丈夫だよ、ぼくの星だって、きれいに蘇ったよ…。 ぼくの名はパタタトマス。アルカルと […]

ソウルスイッチマン

ソウルスイッチマン Ⅰ (1) 「二丁目のリリーさんに聞いた。それと、ネオンの文字に惹かれた…」 リリーさんの店は二丁目、僕の店は三丁目。 ネオンの文字は、ピンクとプルーの二本のネオン管を、ただ斜めに並べた。店の名などない。 「久しぶりの雪だ」 雪は […]

RIKI リリー・マルレーンに花束を

・・・ RIKI(リキ)・・・ ・・・ リリー・マルレーンに花束を…・・・ 河村 健一・・・ ・・・ ・・・ 第一章 夜・・・ ・・・ (1)・・・ ・・・ ―ガラス窓に灯がともり、今日も街に夜が来る…。・・・ いつもの酒場で、陽気に騒いでる…。・・ […]

カゼの方舟

カゼの方舟・・・ ・・ 河村 健一・・ 第一章・・・ ・・・ (1)・・・ ・・・ 「アキ…。じゃ、ぼく、先帰るから…」・・・ 東村が、いつものように、少し低い声で言った。亜紀子は、背を・・ 向けたまま、振り返らなかった。涙を見られたくなかった。東村 […]

アンパンさん

アンパンさん (1) その一球だけ、私は冷静な判断が出来なかった。投手の渾身のスナップから弾き出された純白の球は、大気を切り裂き、真空の針の穴を一直線に駆けた。それは、闇の中に現れた一条の光だった。刹那に咲く希望の煌きだった。光は私だけに激しすぎる滾 […]

カルメン

カルメン…。 ―CARMEN―・・・ 河村 健一・・・ ・・・ プロローグ・・・ ・・・ 自分を感じる。自分の生命を感じる。いったい、どうしたんだろう。自分を、熱く感じる。・・・ それに、廻りがやけに熱い。自分の熱さよりも、それは、もっともっと熱く感 […]